所詮この世は行ったり来たり
おんなじ日々の繰り返しなんです」
愚痴は募のり
不安ばかり
足並み揃えて押し寄せてくる
「誰か聞いてよ」
返事はあったかい
優しいだけの言葉なんかじゃ
どうせ君は満足なんてしないだろう
それならいっそこんな感じの
優しい唄でもいかがでしょうか
「何だよこれは
どうせならもっと慰めてくれ
用意はあるだろ」
「減るもんじゃないし
リスクも無いなら
出し惜しみする理由なんざないだろ」
こりゃ失礼
生憎こちらでは
優しさと同情は
全くの別物なもんでね
芝居がかった同情が良いなら
そんなもん吐いて捨てるほどくれてやる
けど欲しいのはそんなんじゃないだろ
優しいだけが優しさな訳ないぞ
「映画のストーリーみたいに
テンポ良く事は進まない
ましてや僕の日常は
常に劇的な訳でもない」
そう言って明日に残した
シナリオは君が創ったもんだろ
繰り返し使った言い訳が
導くラストシーンは見るに耐えないね
「所詮この世は行ったり来たり
同じ日々の繰り返しなんです」
逃げてんじゃねえよ
そんな台詞じゃ
誰の心にも響きやしねえぞ
君が創るその明日に辛気臭い曲なんか唄いたかないよ
それならいっそこんな感じの
優しい唄でもいかがでしょうか